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2016年7月の4件の記事

2016年7月28日 (木)

第1回(2016)みちのく津軽ジャーニーラン(4) ようやくゴール!

<< 前回 CP8(159.1km)まで

CP8を出発後ほどなく、再び広大な田圃の中を通る果てしない道が、視界に入って参ります。
ゴールまで残り40km弱・・・フルマラソンにも満たない、幾度となく走ったことのある距離・・・そうは頭の中で分かっていても、なかなかそれが現実として受け止められません。
広大な景色と相まって、「ゴールは、依然はるか彼方・・・」としかとらえることができません。

ただ、CP8で若干長めの休憩をとったせいか、先ほどまでのような気持ちの落ち込みはありません。
ゾンビ状態(笑)も解消されております。
こういう状況のときは、距離や時間のことは意識せず、ただ淡々と足を前に出し続けるに限ります。
ときおり足裏に激痛が走り、その都度リタイヤの誘惑がむくむくと頭をもたげてくるのですが、「足を一歩進めれば、ゴールが一歩分近づいてくる。」と頭の中で念じ、少しずつでもゴールに近づいていることを信じながら、黙々と、足を進めるのであります。

そんな忍耐の進行を3時間ほど進めたあたりで、ようやくCP9の10km手前、ゴールまで残り約20kmの地点に辿り着きます。
この段階で、CP8で計算したタイムよりも少々余裕があったので、ちょっと長めの小休止をとることとしました。
ふと、そういえばVESPA を持っていたなあと思い出し、この過酷な状況を打破してくれるかもとの期待を込めて、飲んでみました。
そして、再び走り出して、10分、20分、30分と経過するのですが・・・一向に効いてくる気配がありません!
どうも、VESPAでもどうにもならない程の状況に陥っていたようです(笑)。
(・・・いや、実のところ、「何か」(!)に効いてて、そのおかげで進み続けられたのかもしれませんが。)

VESPAの効き目が一向に実感できない中、1時間半ほど、リタイヤの誘惑を含む様々なものをガマンしながら足を進め、ようやく次のCPの1kmほど手前、黒石駅周辺に到着しました。
この先は、次のCPである「黒石津軽こみせ駅」まで、何か所も交差点を曲がるコースとなっているため、道を間違えないよう頭を使わねばならぬ分、気が(疲労が)紛れ、かえって助かります。
そしてほどなく、CP9黒石津軽こみせ駅に着きました。


CP9 黒石津軽こみせ駅(189.2km)

一つ前のCPから30km、いやあ長かった!(けっこう涙)
実のところ、ここに着く直前まで、リタイヤのことがずっと頭の中にありました。
しかし、ここまで来たら残りはあと10kmちょっと。
到着時間は15時25分で関門時間の1時間25分前、残り時間4時間半強、これだけ余裕があれば、十中八九時間内完走が可能・・・ここに来てようやく、ゴールできることを現実のこととして認識することができました。
ちなみに、津軽こみせ駅では、ご当地B級グルメの「つゆ焼きそば」を頂きましたが、これがチョーうまかったです!

時間にけっこう余裕ができたようなので、つゆ焼きそばを食べつつ、少し長めの休憩をとって、15時50分にCP9を出発。
足裏は相変わらず痛いのですが、ゴールまで残りわずかとあって、ついさきほどまでしつこくつきまとっていたリタイヤの誘惑もどこかに消え去り、ウィニングランよろしく、高揚した気分で、最終区間を進んで参りました。

途中で、私設エイドらしきものが視界に入り、夏の虫が飛んで火に入るがごとく、近寄って行きます。
飲み物を頂きながら話をしてると、どうやら、このエイドを出されたのは、リタイヤした選手の方々のようで・・・
・・・私だったら、リタイヤしたらふて腐れて家で寝ているところです(笑)・・・リタイヤ後も選手サポートとして大会に関わって頂けるのは、ものすごくありがたいことと、少々涙ぐみました。
ちなみに、飲み物を頂いている最中、「いやあ、39時間もあるからと舐めきってました!」「私も〜」みたいな話で盛り上がりました(笑)。

その後、最終CPである田舎館村役場前(194km)に16時42分に到着。
そして18時4分に、ついに、ついについに、念願のゴールを果たすことができました!

「あー、終わったー、きつかったー!」
「もう走らなくていいのが何より嬉しい!」


7月18日18時4分、37時間4分22秒でゴール

今大会、想像を絶する過酷な思いを致しましたが、それでも無事に完走できたのは、スタッフ・ボランティアの方々を始め、応援・支援を頂いた多くの皆様のおかげと強く思っております。
まことにありがとうございました!

なお、ゴール後は、ゴール地点にある百貨店内の風呂で入浴できるのですが、風呂屋に入った先でさらに階段を上らなければならず、「うお、この後に及んで!」となりました(笑)。

:実際、初の小江戸大江戸200kでリタイヤしたときは、そそくさと家に帰ってフテ寝してました(笑)。

2016年7月27日 (水)

第1回(2016)みちのく津軽ジャーニーラン(3) ついにゾンビと化す(笑)

<< 前回 130km地点まで

大会二日目(7月18日)午前6時頃、スタート前から降り続いていた雨がようやくやみ、空一面を覆っていた雲にも切れ間ができ、天気が好転の兆しを見せる中、そんな空模様とは裏腹に、何とも沈んだ面持ちで、広大な田圃沿いの道を、トボトボと進んでおりました。
2時間ほど前、自販機で買ったコーラで気力の回復を見せるも、結局その効果は30分くらいしか続かず、それからずっと、「足の裏が痛いなあ」「きついなあ」「やめたいなあ」などと、実に後ろ向きなことばかり考えながら、進み続けていたのでありました(笑)。
おまけに風景は、果てしなく続く田園地帯・・・小江戸大江戸200kの終盤に現れる川越バイパスのように、何とも気が遠くなります。
ふと考えます・・・
・・・同じ200kmの小江戸大江戸のときって、こんなにキツかったっけ?
・・・確かに小江戸大江戸も超キツかったけど、ここまでではなかったよなぁ。
・・・どちらかというと川の道で味わったキツさに似てるかも。
・・・そういえば、初めて出た川の道(後半ハーフ)の栄村のあたりが、こんなキツさだったような・・・。
考えが、川の道に及んだところで、さらにこんなことを思います。

「川の道の完走経験、自信というより、むしろ慢心になってるよな・・・」

・・・
・・・極限とも言える疲労の影響で暗黒面に傾いた心理状態の中、哲学的(?)なことを思いめぐらしながら進んでいるうちに、ようやく田園地帯を抜け、道は金木の町中に入って行きます。
次のチェックポイントまであとわずかです。
町中に入ると、案内看板に注意して道を曲がったりするなど、コースを間違わないよう緊張して進まなければならないのですが、それがかえって気が(疲れが)紛れて助かります。
そして、午前7時ちょっと過ぎ、関門時間の約1時間前に、CP7「金木町観光物産館」に辿り着きました!
レストポイントから30km、いやあ長かった!(ちょっと涙)


CP7 金木町観光物産館(148.1km)


向かいには、太宰治記念館「斜陽館」があります。

次のチェックポイントまではわずか10km。
うまくいけば、気力を保ったまま、比較的すんなりと、ネクストCPまで辿り着けるかもしれません。
そんな淡い(甘い)期待を抱きつつ、CP7を後にします。

・・・しかし、蓋を開けてみれば、この区間もそう甘いものではありませんでした(笑)。
金木町を過ぎると、再び広大な田圃・・・すなわち果てしない光景・・・が広がり、急激に心が蝕まれていきます。
さらには、追い打ちをかけるように、睡魔が再び魔の手を伸ばしてきやがるではありませんか・・・しかも、夜中よりもさらにパワーアップしたやつが(汗)。
足裏痛、眠気、疲労、精神力・・・あらゆるものが、もう限界に感じられます。
そしてついには、あたかもゾンビが彷徨うが如き歩みでしか足を進められない状況に陥るのでありました(笑)。


ゾンビのごとく進むの図

ゾンビと化しつつも、何か見えざる力に押されるか引かれるかのように進み続け、午前9時30分頃(関門1時間20分前)、CP8「みちのく銀行松島支店」(159.1km)到着。
残りあとフルマラソン1回分!(長い!)
なお、「何か見えざる力」とは、応援下さる方々が送ってくれたもの・・・例えばFacebookの「いいね!」とか(笑)・・・だと思っております。まだゴールしてませんがまことにありがとうございます。

ここで、あまりの疲弊度に、ギリギリでもいいから制限時間に間に合う範囲内で、このCPでできるだけ長く休憩するプランを、頭の中で練り始めます。
仮に、安全マージンをとって制限時間30分前ゴールを目指すとして、残り2か所のCPで各15分休む、CP間は小休止等も含めてキロ12分ペースで進むとすると、午前10時頃にこのCPを出発すれば良い計算になりそうです。
(・・・むむ、それでも30分しか休めないのか。。)
とりあえず、次の区間は、またしてもCP間距離が30kmに及ぶ難区間、少しでも多く気力を回復せねばと、この貴重な30分、体を休めることに専念するのでありました。

:後で計算しなおしてみたところ、もっと長く休んでも良かったようです(笑)。

>> 続く

2016年7月26日 (火)

第1回(2016)みちのく津軽ジャーニーラン(2) 迷ったり、沈んだり、

<< 前回 CP4(79.4km)まで

CP4の亀ケ岡遺跡を出てからおよそ4時間半、ようやく大休止のできるレストポイント、CP5の鰊御殿(1回目:107.3km)が近づいてきました。
コースはこの先、CP6の「津軽の像記念館」(112.5km)まで北上し、同じ道を引き返して、再び鰊御殿(2回目:117.7km)に戻るという感じになっており、この2回目の鰊御殿に、関門タイム(18日午前2時まで)が設定されております。
ここで、レストポイントを目前に、果たして大休止をとるタイミングとして、1回目と2回目のどちらの鰊御殿が良いか、迷いが生じてきました。
CP4を出てからというもの、ずっと「早く風呂に入って休みたい!」と思い続けておりましたので、関門時間に余裕があれば、迷わず1回目の鰊御殿にて大休止をとるところです。
しかしながら、現状としては関門時間に必ずしも十分な余裕があるとは言えない状況なので、このままガマンしてCP6まで行ってしまい、先に関門クリアを確実にしてから、2回目の鰊御殿にてゆっくりと大休止を取る方が、心理的には良さそうに思えます。
うーん、どっちにしたものか・・・
・・・結局のところ、着いたとたんに「ガマンするなんてありえない!フロ!フロ!」などと、風呂欲求がマックスとなりましたため、1回目にて大休止をとることと致しました(笑)。

鰊御殿では、まずは玄関を入ってすぐの広くなってるスペースでドロップバッグを受け取り、そしてすかさずレッツ風呂へGo!です。
ちなみに、鰊御殿の風呂は一つしかなく、男女ある程度の人数ずつ交代で使うような感じになっていたのですが、幸い私が着いた時は男性選手が使う番で、順番待ちの選手も一人しかいなかったため、ほとんど待つことなく入ることができました。
参考までに、浴室には洗い場が3か所くらいあり、浴槽は同じく3人程度が入れる程度の大きさでした。
後の選手に迷惑をかけないよう、数分程度であがってきました。

その後は、食事をし(カレー・おにぎり・フルーツポンチを頂きました)、仮眠室で40分ほど横になり、トータル1時間ほどの大休止をとったところで、CP6「津軽の像記念館」との往復走に向け出発を致しました。
この往復走の区間は、けっこうなアップダウンがあり、また雨も強まって、なかなか大変でしたが、片道5kmと短く、また途中にコンビニもあり、気分的には割とすんなりと行って帰ってこれたように感じました。

往復走を終え2回目の鰊御殿に着いたのが、午前1時30分頃・・・関門時間に30分ほどの余裕ができました♪
ふと仮眠室をのぞくと、多くの選手が布団でスヤスヤと休んでおります。
走力があり時間に余裕があるので寝ているのか、はたまたリタイヤを決めて寝ているのか・・・。
私は、寝ていては時間内完走ままらなない貧脚ランナーなので、小休止程度にとどめておいて、彼らを尻目に出発を致します。

そして・・・ここからが大変でした!
鰊御殿をでてからほどなく、足の裏の痛みが堪え難いレベルになってきたり、強烈な睡魔に襲われるようになってきたり、さらには予想していなかった数キロにも及ぶ上り坂が出現しやがるなど、過酷さここに極まれりといった惨状になってきました。
(参考までに、この長い坂は、道の駅十三湖高原前後にあります。)

さらには、この区間は、CP間距離が30kmにも及ぶ、忍耐を強いられる区間でもあり、そのことが、精神面にも大きなダメージを与えます。
ああ、この苦痛から一刻も早く逃れたい・・・そんな誘惑が、猛烈に沸き起こり、思わず声に出してしまいます。

「あー、リタイヤしたいなー。」

と同時に、2回目の鰊御殿を出発するときに目にした、仮眠室で休んでる選手らの姿が脳裏に浮かびます。

「どうせリタイヤするなら、あそこで寝て過ごしてた方が断然良かったよな。」
「なにも、こんなざんざん降りの中でリタイヤすることもないよな。」
「・・・じゃぁ、もうちょっと進むことにするか。」

・・・あれ、ひょんなことから、プラス(?)思考ともとれるような考えに行き当たりました(笑)。
ということで、しばらくはこの考えを頭の中でループさせつつ、ガマンして進み続けることと致しました。
(ちなみに、このリタイヤの誘惑は、結局のところ、約190km地点まで延々と続くこととなりました(笑)。)

2回目の鰊御殿を出ておよそ2時間半、13kmほど進んだあたりで、空が白んで参りました。
そのタイミングで、奈良屋というお店の店先に到着しました。
小休止がてら、店先の自販機でコーラを飲んでみると、夜が空けてきたのと相まって、若干ではありますが、何だか気力が回復したような気がしてきました。
次のCPまでは、まだ17kmも残っているのですが、とりあえずそこまでは頑張ってみようかと、気持ちを新たにするのでありました。

>> 続く

2016年7月25日 (月)

第1回(2016)みちのく津軽ジャーニーラン(1) 舐めてかかって返り討ちに

先週の三連休中の、7月17日(日)から18日(月)にかけて、「第1回みちのく津軽ジャーニーラン」に参加してきました。

(パンフレット)
>> http://sportsaid-japan.org/NEW/guide/16tsugaru-site.pdf

このイベント、パンフレットにあるとおり、距離200kmに対し、制限時間が39時間もあります。
距離が同程度の小江戸大江戸200kと比べ、3時間もの余裕がとられております。
で、のっけから白状させて頂きますが、実のところ、「3時間も余裕があるんじゃ楽勝じゃん♪」などと、かなり舐めてかかっておりました・・・いやはや、これが大間違い!
蓋を開けてみれば、激坂の連続に足を壊され、次々に迫る関門時間に追い立てられ疲労が増し、果てしない光景に精神を崩壊させられ、ついには身も心もボロボロになるという、数字からは想像できなかった、実に過酷なイベントでございました。。。(←貧脚な私の個人的な感想です)

7月17日(土)午前5時、弘前駅前をスタートします。


雨の中スタート

この日は、早朝から雨(そしてこの雨は翌朝まで降り続けます)。
序盤は、弘前城を見物して、続いて岩木山の方面の名所である岩木山神社、嶽温泉と、白神の森遊山道を巡るというコースを進みます。
岩木山神社からは、そのまま第1チェックポイント(CP1)である百沢スキー場方面に直登する未舗装の遊歩道を進むのですが、これがけっこう傾斜がきついです・・・が、まだまだたったの15km、足も元気、景色を楽しみつつ意気揚々と上って行き、そしてCP1通過後の激坂下りも意気揚々と下って行きます。

コース最高地点の嶽温泉(24km地点)を過ぎると、後は確か、白神の森手前でちょっと上る程度で、あとはダラダラと下って海沿いに出るはずだよな・・・と思っていたら、これが大きな勘違いでありました。
白神の森の手前4kmくらいの所から現れた上り坂、「ちょっと上る」どころか、斜度10%にも及ぶ激坂ではありませんか!
とても走っては上れません・・・が、次のCP2からは関門時間が設定されており、歩いてばかりではタイムアウトで失格となってしまいます。
GPS時計で時間・距離・ペースを確認しながら、時折走りを交えつつ、頑張って進んで行きます。
そして、午前11時頃、関門時間の約20分前に、何とかCP2の「くろもり館」に到着(ふぅ)。


CP2 くろもり館(39.9km)

白神の森では、遊山道を一周回ることとなっております。
で、この遊山道なのですが、その名前の響きから、何となく公園の遊歩道みたいな感じのやつを想像していたのですが・・・これが甘かった!
来てみてビックリ、何と言いますか、ほぼ登山道ではありませんか!(汗)(←ほとんど登山経験の無い私の個人的な感想です)
この区間は、それなりに走って通過しようと計画していたのですが、結局ほとんど歩きでしか進むことができず、思いのほか時間を取られることとなってしまいました。
関門アウトの危機が脳裏をよぎり、少々焦ります。

白神の森を抜けた後も、試練は続きます。
激坂の上りがあれば、激坂の下りもある・・・というわけで、白神の森から岩木山麓地域を抜けるまで、延々8kmにもわたり急坂を下ることとなり、また関門アウトを避けるためには走って下らねばならず、しかして、足裏に多大なダメージを負うこととなるのでありました。

・・・その後、CP3「海の駅わんど」に関門20分前に、CP4「亀ケ岡遺跡」に関門10分前に到着するなど、約80km地点まで、制限時間にあまり余裕のない状況下での走りが続きました。
いやぁ、まだ半分も進んでないのに、もう足も気持ちもヘトヘトです(笑)。


CP4 亀ケ岡遺跡(79.4km)

ヘトヘトではありますが、次のCP5「鰊御殿」には風呂とメシと布団が待っています。
それに、CP5以降の関門時間は、確かこれまでより少々緩く設定されていたはず。
CP間が30km弱と長丁場ではありますが(汗)、とりあえず頑張ってそこまでは進もうと、気持ちを切り替えて、亀ケ岡遺跡を後にするのでありました。

>> 続く

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